燻製の概念が変わる?数ヶ月待ちのおもたせ高級燻製「妙乃燻上」を五感で堪能する週末。妙乃燻上 Myou-no-Kunjo by Seiko Tsugawa
燻製(くんせい)に感動したことってありますか?私は今日まで一度もありませんでした。ところが、今日出逢った燻製は「燻製とはこうあるべき」という既存の概念を覆すほどに、優しく繊細で味わい深く、そして美しかった!素敵なパーティで出逢って恋に落ちちゃいました♡そして、その燻製が上の写真、津川清子さんが作る燻製ブランド「妙乃燻上」です。
本日のホストはこちら。人物写真撮り忘れにつき、焼酎瓶でご紹介(笑)世界が惚れた職人・菅野敬一さんです。菅野さんは、ジェラルミンと皮革の組み合せで世界スタンダードのスーツケースやギターケースを作っているエアロコンセプトというブランドの創設者。個人的にはジョージ•クルーニーよりもカッコいい日本の職人さんです。ポルシェやライカなどともお仕事していて、世界の本物を知り尽くしているのですが、その菅野氏が絶賛する燻製が主役のパーティです!
樹齢300年の木に乗った燻製のプレゼンテーションにまずはうっとり。樹齢の風合いに負けない燻製の存在も凄いです。牛タン、牛バラ、牛肩ロース、豚タン、鶏などの肉のほか、エシャロット、エリンギ、オクラ、のほか玉葱、ニンジン、セロリなどの野菜くず、そしてグリーンレモン、オレンジ、みかん、パイナップルなどの果物が登場です★
燻製を作り続けて10年余り。妙乃燻上の作り手、津川清子さんが自ら切って、サラダを添えて盛りつけてくださいます。津川さんは、大量生産の精肉会社を経営なさりビジネスマンとして成功した父上を見て育ちましたが、ビジネスマンとしては尊敬しながらも、「自分が本当に美味しいと思えるものを、少量でもいいから、じっくり時間をかけて作ってみたい」という熱い想いが沸き上がり、お父様とは違う道へ。そこで出逢ったのが、渓流釣りで穫れた魚の燻製でした。その燻製の美味しさに感動した清子さん。そこから燻製作りの勉強を始め、試行錯誤の道を歩み続けた結果、ようやく自分が納得する燻製を作ることに成功しました。
香り高く、思った以上に柔らかく、噛むごとに味がカラフルに変化する。五感をフル活用して楽しみます。清子さんが燻製でこだわるのは塩加減。長年のコツで、今だけでなく、2-3ヶ月経ってさらにどんどん美味しく変化していくような塩加減を心がけているそう。経てば経つほど旨味が増していくなんて凄い、、、私もとうとう大人の悦びを知ってしまったのでしょうか!
サラダはイタリア製オリーブオイルをかけ、チーズをスライスしながらいただきます。燻製のお供のドリンクも忘れずに。この日、まずはスペインの白ワイン、そのあとフレンチのソビニョブラン、そのあと焼酎、そのあとブランデー、そのあとコーヒー、、、、燻製とまるでペアリングするかのように飲み続けました。それぞれにピッタリくるペアリングがあります。
燻製に合うお米として、清子さんが作って下さったのがこちら。これも絶品!
赤ワイン煮のおむすびです。赤ワインだけで炊いたお米に、ドライトマトやアンチョビを混ぜ、最後にイワシ節をかけています。このイワシ節も燻製しているんです。風味がまた1段階変化してるんですよね〜
どれも素晴らしく、まるで芸術作品のようでした。
その中でも私が感動したパイナップル。見た目も味も意外すぎて、とにかく驚きました。燻製によって、フルーツの新しい一面も知った気分。パイナップルx紅茶やコーヒーのペアリングも今度がっつりしてみたいです。
こちらはエディブルフラワーx燻製。
味も、デザインも、アイディアも、人生の選択も全て、センスが一番大事なのかもしれません。
こちらは食べるのではなく眺める用、お花の燻製です。お花屋さんだったら捨てちゃう生花が燻製によって生まれ変わるなんて、素敵なストーリーだと思いませんか?
お土産にいただいた紫陽花。部屋に飾って眺めていると、生花には芽生えない感情に気付きます。ちなみにこちら↑の写真は菅野敬一さんが御自身のライカで撮影したものです。
予約殺到で数ヶ月待ちのこともありますが、津川清子さんの燻製「妙乃燻上」は、ウェブサイトから注文出来ます♡私も注文している最中です。酒好き、燻製好きは避けては通れない逸品でございます〜。ワインなどの洋酒に合う燻製でもあります。
津川清子さんの作る燻製「妙乃燻上」ウェブサイト→http://www.kunsei.biz/
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