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カリフォルニアミッドセンチュリーを支えたノイトラのシルバーレイクの自邸へ。Richard Neutra & The VDL research house

2013.06.08

こちらはシルバーレイクにあるリチャード•ノイトラの自邸です。ノイトラは30年代からミッドセンチュリーモダンの時代に大活躍した建築家で「健康住宅/ Health House」やケーススタディーハウスの建築に携わったことで有名な人。快晴の週末、空の眺めが最高の、カリフォルニアならではなノイトラの自邸を訪れました。

 

ここがかの有名なペントハウス!右側の小石がしきつめてあるところは、本来は水が入っていて池ができます。先日のシンドラーとはオーストリア時代からの友人同士でLAでも共に生活をしたほどの友達同士。ここはノイトラ夫妻と息子たちが住んだ自邸で、建築家の息子はここから歩いてすぐのところに今も住んでいらっしゃいます。現在この自邸は大学に寄贈され、建築学科の研究所になっており、教授がバックハウスに住んでいます。

 

ペントハウスからの眺めは大パノラマ!一周ぐるっとガラスで囲まれております。床にねそべって星空を眺めながら、ワイン飲んで、、、とかやっていたんでしょうねぇ。最高だわぁ。

 

目の前は、シルバーレイク!自然の眺めが素晴らしいです。今は公園ができ、横の道路も混んでいますが、この自邸を建てた当初は貯水池しかなかったそうで、非常に静かな場所だったそうです。

 

カリフォルニアの住宅ってガラスがデカいですよね。そして必ず木が見える。この家は水と木をふんだんに取り込んで自然との共存をテーマにしていました。この家のユニークなのは、建築プロセスが3段階あるところ。1932年メイン棟を建設、1939年バックハウス建設、1963年に火事でメイン棟が燃えてしまい66年再建築。その際、地下室は燃えずに残ったので、地下+バックハウス+再建築パートの3段階建築になっているのです。これは稀にみるユニーク建築らしいですよ。

 

家具は備え付けがとっても多い!このソファも例に漏れず。空間を広く有効活用するためにだそうです。本棚もソファも備え付けがほとんどでした。

 

そしてキッチンに行って、さらに備え付けがあってびっくり!まな板にジューサー!!!

 

そして缶オープナーまで!!!果たして本当に機能的なのでしょうか。。。

 

遊び心満載の家で、家中にスイッチがたくさんあります。全てスイッチで動かせるようなシステムにしたかったそう。60年代にそのシステムを作り上げるって画期的だったことでしょう。ちなみに写真右の大きなグレーのパネルはブラインドなんです。これも家の中のスイッチ一つで開閉可能。自然光を取り込めます。

 

設計図も展示されていて、自由に閲覧できます。パティオは四方から緑に囲まれていて、まるでグリーンの部屋のようです。外と中の境がないカリフォルニアならではの建築にはまりそう。家が欲しくなります。ちなみに毎週土曜日は一般公開しており、大学生がツアーガイドをしてくださいます。オススメです。

Richard Neutra & THE VDL research house

2300 Silver Lake Boulevard
Los Angeles, CA 90039

The VDL House offers tours of the house on Saturdays from 11am to 3pm. Tours are given by architecture students from Cal Poly Pomona and last approximately 30 minutes.

Last tour starts at 2:30pm.

The admission fee is $10.00 per person. Cash or check made out to Cal Poly Pomona Foundation.
All Tour Fees go towards maintenance and repairs of the Neutra VDL House.

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