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ニューアメリカンチョコレートのテーマは「教育」と「共有」!サンフランシスコ編vol.5 TCHO
チョコレート屋さんに入ったら、店内のお客さんの頭がシャワーキャップに覆われている!というおかしな光景を目にした私たち。どうやら5分後にチョコレート工場見学が始まるところだった模様。早速申し込むと、なんとキャンセル待ち!1人空きがでたところを無理矢理2人入れてもらって突如チョコレート工場見学に参加してきました!
こちらのチョコレート屋さんはフェリーポート横の倉庫に工場を併設する「TCHO/ チョー」。2005年にチョコレート業界40年のベテラン、ティムとカールの二人で設立したカンパニーです。生産者と消費者の強く平等な結びつきを大切にすることを掲げ、また、既存のチョコレート企業の姿よりもさらに進化した次世代チョコレートカンパニー目指して企業努力を続ける会社として認められています。
彼らが大切にしていることのひとつめは、「教育」。工場見学ではまず30分に渡りチョコレートの歴史、産地、生産者、作り方、などなどを細かくレクチャーしてくださいます。良い豆を買うのではなく、現地に出向き、最高の豆を作る援助をすることにフォーカスしているということや、品質向上の苦労や技術など、TCHOのチョコレート完成までのプロセスを知ることで、彼らが現地の人に豆の作り方を教育するのと同様、私たちもチョコレート教育されていくのです。自分たちの口にするものがどのようなプロセスを経て出来上がるのかを知ることで、ここのチョコレート屋さんの信頼度がアップしまくりです。
彼らの大切にしているミッションふたつめは「共有」。ここではカカオに自由に触れられます。実は、発展途上国でカカオを育てて採取している人々は、今まで自分たちの育てたものが先進国でどうやって使われているのか全く知らなかったのです。TCHOは、生産者と情報を共有する努力も惜しまず、カカオから変身したチョコレートを定期的に生産者に食べてもらっています。Cropsterというデータベースを使ってチョコレートに携わった人達みんなで苦労を共有するという面白い試みもなされています。こうして時空や言語を超えて生産者と製造部門と販売部門が情報や感情を共有するって素晴らしいと思いませんか?
工場見学のあとは、お待ちかねのチョコテイスティング!チョコがどのように熟成、乾燥し、風味をつけたのかを想像しながら6種類もテイスティングできます。私はナッツ系ダークとミルクがお気に入りでした。またアルチザンコーヒーの大御所、ブルーボトルコーヒーとコラボしたモカチートチョコもあります。これはまろやかで濃いミルクチョコ。ワインとはベリー系ダークチョコが合うけれど、ブラックコーヒーとはこれが絶対おすすめ。かなりはまりそうです。生産者の姿を映像で垣間見た後に、作るプロセスを目の前で見て、さらに本物のカカオに触れたあとの完成品のチョコは、まるで団体チームで完成させたアート作品をいただくようで、いつに増してチョコレートを尊敬いたしました。ますますチョコラバーになった工場見学です。
TCHOチョコレート工場見学は一日2回 午前10時30分 & 午後2時スタート 定員制 入場無料
Pier 17 in San Francisco, on the Embarcadero @ Green St.
M-F 9am-5:30pm
Sa-Su 10am-5:30pm (PST)
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