ライブ直前インタビュー 「新しいものが生まれる瞬間を絶対見逃して欲しくない」Ema:ジャズシンガー Special LIVE!!! 〜Spring is here with you〜@Motion Blue yokohama
幸せな日常に欠かせないのが、1杯のコーヒーと共に聴くお気に入りの音楽。素敵な人たちにお会いするインタビューに、再びジャズシンガーのEmaさん登場です。
8歳より子役としてミュージカルやダンスのステージに立ち、「ライオンキング」や「ピーターパン」で主要な役として活躍。その後、ジャズシンガーに転向し、ライブハウスを中心に歌ってきたEma。2016年にはアルバム「Respirar(レスピラール)」でCDデビューを果たし、Blue Note JAZZ FESTIVAL (ブルーノート・ジャズ・フェスティバル)に出演するなど、若手ながらもその実力の高さを証明して来ました。
2019年4月7日にMotion Blue yokohama(モーション・ブルー・ヨコハマ) でのライブが決定し、いよいよ一週間後に本番を控えたEmaさんに、ライブへの想いや直前の心境を伺いました。
—いよいよMotion Blue yokohamaのライブまであと一週間となりました。Emaさんは今、どんな心境ですか?
この感覚は久しぶりというか、いつものライブよりも演劇の初日を控えてるような感覚に近いかな。期待と不安と、いろんな気持ちがまぜこぜになってるけど、ワクワク感の方が勝っていて、素直にポジティブです。
—いいですね。初日の1週間前って、演劇の舞台で例えるともう通し稽古に入ってる時期くらいですけど、そんな感じですか?
うーん、似てるところもあるけど、やっぱりちょっと違うんですよ。メンバーと日程と場所は決まっているから確実に素晴らしくなる予感はあるけど、音楽は台本があるわけではないし、メンバーや私の気分も大きく影響するから、どうなるのかわからない状況で初日を迎えます(笑)。
—Emaさんらしいですね(笑)
今から何かやってもしょうがないんですよね。だからイメージトレーニングばっかり(笑)。もう良いことしか浮かばないし、最近は何度もそれに近い夢ばかり見ています。どんどん高揚感が高まってきているのを、「平常心で行こうよ、いつもと同じで、Take it easy, Ema!」って自分でなだめている感じ(笑)。
—ところで、このライブはどのようにして決まったのですか?
8年ほど前、歌い始めて間もない頃に、ライブ会場となるMotion Blue のブッキングマネージャーのタニーチョさんにお会いした時、「いつか一緒にお仕事したいですね」って話していたんです。当時の私は、小さい空間で人の呼吸を感じながら歌うことに集中していたのですが、あれから時が経って、自分も歌手としてもう一つ成長しなければと思っていた矢先、久しぶりにタニーチョさんにお会いすることになりました。
—8年越し!タイミングってありますね。
すると話がとんとん拍子で進んでいったので、こういうものはご縁だと思って、準備期間が1ヶ月くらいしかなかったんですけど、やってみようと決心しました。ライブが決まった4月7日って、ちょうど暖かくなってきて季節も良いし、日曜日の17時半開演なので、昼間に横浜散策して、夕方にMotion Blue で音楽聴いてご飯食べて8時くらいには終わるので、多くの人に楽しんでもらえる時間帯なんじゃないかなって思ってます。
—Motion Blue yokohamaは、Emaさんにとってどんな場所ですか?
憧れの場所です。2016年にBlue Note JAZZ FESTIVAL (ブルーノート・ジャズ・フェスティバル)に出演した時に控え室として使わせていただいたこともあり、私にとっては非日常の場所でもあります。 もう一段上のステージに行ける良いチャンスだと感じていますし、私の中ではこのライブが第一章完結、第二章スタートみたいに捉えています。
—今回メンバーはどのような構成ですか?
ピアノ、ベース、ドラムのトリオとヴォーカルです。ピアノの瀬田創太さんは、どんなジャンルも弾きこなせる方。何より私が好きなのは、遊び心があって、常に新鮮で、私の感情をキャッチする感覚が鋭いところです。その場でどういう化学反応が起こるのかなっていうワクワク感がいつもありますね。ベースのハチ(佐藤ハチ恭彦)さんは、そんな瀬田さんをものすごく尊敬しているので、ステージの上でリスペクトしてる空気を感じると、そこにいい流れができて私もそこに乗れて凄く良いんです。
ドラムの原田大力さんは、私も普通にファンなのですが、縛られない自由な方。そしてみんな野生的です(笑)。遊び心があって自由で、凄くお互いが尊敬しあっているめちゃめちゃいいメンバーなんで、絶対良いグルーヴが流れるのは間違いないって確信してます。
—やっぱりEmaさんはそういう縛られない自由な感じが好きなんですね。
そう、その方がいいですね。人前で板に立つ時って、空間とか気の流れが重要だって演劇をやっていた頃から思っていたし、ライブは特にその瞬間の感じたままを出すことが大事になってきますね。
—ライブの空間は、お客さんが作る部分も大きいですよね。
音楽は特にそう。「今日良かったのは、お客さんのおかげだよね」ってミュージシャン同士でも終演後によく話します。 皆さんの栄養を少しづつお借りして、それを数倍にして返せたらいいなって思っています。だから、一人でも多くのお客さんに足を運んでもらって曲を完成してほしいっていう気持ちです。
—ライブへの想いを聞かせてください。
一番はっきりしているのは、今の生きた感覚を皆さんと共有したいという想いです。人によってはジャズってちょっと堅苦しいとか、高貴だというイメージを持っている気がしますが、演奏している側はとても自由なので、もっとフランクに純粋に素直に音遊びを楽しむ空間にして、皆さんとジャズの距離を縮めたいなって思ってます。
—Emaさんだからこそ作れる世界ですね。川越コーヒーフェスティバルで初めてEmaさんのジャズを聴いて、距離が近いことを実感した方も多いと思います。
コーヒーフェスの時も意外とジャズって難しいものじゃないんだよっていうのがわかってくれたと思うし、その時のようにカバーソングも数曲入れる予定なので、「あ、結構いいじゃん!」って思ってくれると思います。 皆さんの知ってる曲を中心に遊べたらいいなって思ってます。確実に面白いことにはなると思いますよ。
—楽しみです!最後にファンの方へメッセージお願いします。
出会いと別れが交錯する春という季節にMotion Blueでのライブが決まり、私としても今、新たな門出の気分です。確実に何か新しいものが生まれる予感がするので、その瞬間を絶対に見逃して欲しくない。普段から聴いてくれている方にこそ来てほしいと思っています。
Motion Blue yokohama(モーション・ブルー・ヨコハマ)というEmaさんにとって特別な場所は、これからのシンガー人生にも新しい扉を開いて待っている予感がしてなりません。新しいEmaが生まれる瞬間をしっかり目に焼き付けたい方は、4月7日の日曜日は横浜散策の後、赤レンガ倉庫3階のMotion Blue yokohamaでお会いしましょう!
Motion Blue yokohamaのウェブサイトはこちら
Emaの幼い頃からのことなど、歌手になるまでの半生を伺った前回のインタビュー(2018年5月)はこちらからどうぞ
Interview & Text: Kaya Takatsuna / Photo: Atsuko Tanaka
プロフィール
Ema
1990年9月8日生まれ。乙女座 B型。幼少期からミュージカルやドラマなどに出演し、様々なジャンルの音楽と出会うと同時に表現する事の喜びや大切さを知る。
2011年以降、表現者としての可能性を模索するために、演劇から歌の世界に表現の場を移し活動している若手実力派JAZZシンガー。
アルバム「Respirar(レスピラール)」で2016年にCDデビューし、同年のBlue Note Jazz Festivalにも出演。
現在は、六本木、銀座などのJAZZクラブにて精力的に活動中。2019年4月7日にMotion Blue yokohamaでの単独ライブが決定。
特技:ジャズダンス、コンテンポラリーダンス、タップ、ヒップホップ、バレエ、六調舞、殺陣
趣味:カメラ、お散歩、トランペット
好きなもの:動物、植物、海、夕闇、天体、秋
【ライブ情報 】
Emaライブ Special LIVE!!! ~Spring is here with you~ 会場:Motion Blue yokohamahttp://www.motionblue.co.jp/artists/ema/
開催時間:4月7日(日)
演奏時間:open_4:00pm / showtime_5:30pm
出演: 瀬田創太(p)、佐藤ハチ恭彦(b)、原 大力(ds)、Ema(vo)
料金: 自由席 ¥4,000(税込)
BOX席 ¥16,000+シート・チャージ ¥4,000 (4名様までご利用可能)
※BOX席はインターネットからのみご予約いただけます
※ステージの長さは約100分を予定しております。
※ステージの間に30分程度の休憩を挟みます。
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