サッカー元日本代表 加地亮インタビュー『サッカーもカフェもやることは一緒』　Interview: Akira Kaji former soccer athlete at CAZI cafe

サッカーW杯、盛り上がってますね〜。

グルメサイトRettyのニュースで担当している連載「コーヒー男子図鑑」も、第4回目はサッカー特集です！

そこで、サッカー日本代表として2006年のドイツW杯に出場経験のある、CAZI cafe（カジカフェ） 代表の加地亮さんにご出演頂きました。カフェ店員に転身されたセカンドキャリアもユニークですが、実は加地さんはコーヒー大好きで、小学校の頃から飲み始めて今では1日平均7−8杯も飲まれるそうです。

大阪箕面市にあるCAZI cafe は、2011年に加地さんがご夫婦でオープンしたお店。加地さんがサッカーの現役選手の間は、奥様が切り盛りしていましたが、昨年現役引退し、今年の2月からはご夫婦で営まれています。

ーサッカー選手からカフェへの転身は、かなり珍しいのではないですか？

珍しいでしょうねぇ。僕の奥さんがやっている、2011年にオープンしたお店なんですけど、現役を引退して今年の2月からはシフトに入って働いています。

−こちらでどのようなお仕事をされているのですか？

ほぼほぼ、皿洗い。

とおっしゃるように、働き始めて4ヶ月の加地さんは、お皿洗いや掃除が主な仕事で、その間にコーヒーやカクテルなどドリンク作りを教わっています。

新しい仕事にサッカー選手時代とのギャップは感じていないのでしょうか？

—しかし、サッカー選手からの転身とは、ご自身の中でギャップで苦しむことはなかったですか？

生活のリズムが変わっただけで、ギャップはそんなになかったです。サッカーもカフェもやること一緒なんですよ。

—一緒とはどういうことですか？

仕事は「予測」と「気配り」。どんな仕事もそれは共通。

サッカーなら相手の右足にボールを出すのか、左足に出すのかっていう思いやりだし、カフェならとにかく早く皿を洗うことで、次の仕事に気を遣えるようにしたり、テーブルでオーダー取っている声が聞こえたら、すぐに作り始めたり・・・。

 

素晴らしい気付き、さすがです。サッカーに全く明るくない私ですが、一度専門分野でトップを極めた方に色々聞きたいことが出て来てしまいました。

—接客未経験でその気づきは素晴らしいですね。トップのサッカー選手とそうでない選手もそのあたりが違うんですか？

それもそうだし、自分自身に「なぜ？どうして？」っていう疑問を持って追求していく気持ちがあるかどうかが大きく違うでしょうね。

—サッカーって小さい頃みんなやるのに、プロになれるのは一握り。どこに分かれ道があるんですか？

極端に違うのは、自分を信じて努力できるかどうか。「こうなりたい！」って思ったら、 そうなった自分の姿を明確に信じられないとダメです。

—信じたら、そのあとはどうするんですか？

あとは実行に移せるかどうか。そしてそれをずっと続けられる人になることですね。なりたいものを明確にしてすぐ実行して継続する。その時は苦しいけど、先に繋がっていくんですよね。

お皿洗いする姿は、とにかく動きに無駄がなく早くて美しいのです。そしてカウンターでの周りの動きとフロアの人の声を聞きながら、いつも準備万端で次の仕事を待っている。きっとサッカーでも周りを常に気にかけ、支えて続けてきた方なのかなぁと想像しました。

ご自身が淹れたコーヒーを撮影中。とても明るく気遣いに溢れた方で、周りを笑わせて和ませてくださる一方、一度エスプレッソマシンの前に立ったらその眼差しは真剣そのもの。カメラもいじり始めたら、かなり真剣に納得いくまで撮影に集中していらっしゃいました。

こちらがその作品の一つ。

まだまだ加地さんのストーリーには続きがありそうです。

ちなみに、CAZI cafeは、阪急電鉄の箕面駅から徒歩20分ほどの閑静な住宅地にあります。和食出身のシェフが作る贅沢ランチが名物で、カフェタイムは季節のフルーツタルトが人気。

コーヒーはブレンドコーヒーとエスプレッソをお湯でわるスタイルのアメリカンコーヒーがあります。豆はブラジル産ベースのオリジナルを使用しています。

子供からお年寄りまで楽しめる旬の食材を心がけたメニューとアットホームな雰囲気が地元の人に愛されているお店です。大阪に行かれた際は、ぜひ訪れてみてください。

コーヒー男子図鑑の加地亮さんの記事、

『サッカー元日本代表がカフェ店員に転身！現役時代の経験を生かして勉強中』