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明治時代の流行発信地がまだ川越にあった! 旧川越織物市場 old Fabric Market in Kawagoe

2014.01.27

前々から気になって仕方なかったこの看板。廃墟かと思いきや、「旧川越織物市場」と書いてある。そして今にも倒れそうなとたん屋根が、長きに渡り残されている様子。たまに一般開放している敷地にようやく足を踏み入れるチャンスがやってきました。ここ、昔昔は、織物が実際に売買されていた織物マーケットで、再開発計画で取り壊しなどの危機に遭遇しながらも、近隣住民のパワーでなんとか生き延びてきた川越市の指定文化財なのです。

Look at this house! Isn’t that old? This is the genuine ANTIQUE!! Long long time ago, this used to be a  fabric market since Meiji era and now it’s for a designated cultural property by Kawagoe City. The wall and roof are very fragile, so we are not allowed to enter anytime. only once a month. Throughout a long history, this market have been survived, overcoming any obstacle, by people. And now, this fabric market are under new project that revives this to a now venue for many events.

川越織物市場は明治43年(1910)に開場しました。日露戦争後の深刻な不況下にあった川越経済振興の切り札としてはじまったプロジェクトで、当時は月6回マーケットを開催し、流行の発信源になっていたそうです。大正8年にその機能を終えてクローズしてからは、様々なことに活用されてきたマーケットですが、昭和38年(1963)には三国連太郎さん主演の映画「無法松の一生」のロケ地になったんだとか。この写真は当時の活気のある明治時代の市場の様子です。

それが今はどうなっているかといいますと、、、

ちょっとだけ補強して、どうにか昔の原形を保っています。よく見ると、屋根のひさしの部分が普通よりも長い。これは、雨の時でも商品を濡らさずに展示できるための工夫で、一部格子戸がありますがこれが昔は壁全部についており、すべて取り外しができたそうです。取り外すと家の中全体がマーケットに変身します。

こちらが格子戸!

 

中をのぞいてビックリなのが、、、

鶴の恩返し!??機織り機があるではないですか!!これも明治からずっとあるのでしょうか。

 

平成30年までの都市計画でここをどうにか修復させて、店舗などを入れもう一度活性化させよう!というプロジェクトが立ち上がっているとか。素晴らしいと思う!でも老朽っぷりを拝見する限り、かなりの修復作業と莫大な費用が必要なのは間違いありません!蘇ったらすごいなぁ。。。

 

上のパンフレットの位置から映した現在の市場の様子がこちら。、、、シーーーーン、、、寂しいですね。渡りにしてあったトタン屋根はなくなり、通り抜けできた先は行き止まりになり、建物も当然老朽化。当然寂しい廃墟になっていますが、これを守り続けてきたことが凄くないですか?2001年に、ここを取り壊しマンション建設計画が立ち上がったときも住民がここに交代で住むなどして反対運動を展開し、見事、マンション建設は中止され、有形文化財に指定されたというから川越の古いものを大切にするというパワーが素晴らしい。毎月1回のペースで一般公開中です。

 

旧川越織物市場  川越市指定 有形文化財(建造物)

049-222-5556(川越市観光案内所)

埼玉県川越市松江町2-11 付近

月一度ペースで一般公開

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