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クローズアップの連鎖が物語を語る大ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」Les Miserables

2013.01.13

ゴールデングローブ賞で3冠!SAGアワードやオスカーの賞レースもますます期待度大の超大作「レ・ミゼラブル」。10人に聞いたら10人が「最高によかった!」と言ってはばからないこの作品。ミュージカルなのにすごい評価です。タモリも感動したの?他のミュージカル映画となにが違うの?何がそんなに人々を感動させるの?と自分の中で湧き出る疑問が止まらなくなったので、ブロードウェイと帝劇でミュージカルヴァージョンは合計4回観ているわたくし、ようやく映画版拝見しました!

 

まずは、映画版とかミュージカル版とかうんぬんは抜きにして、改めて作品自体が大傑作。明日破れるかもしれない希望に向かって胸を膨らませ、人々がこう刹那的にも太く短く生きた時代があったのかと、、そしてその人達の人生の上に今私達が生きているって思うと、、、涙なくしては観れません!自分の器、与える事、許す事、失う勇気、、、、たっくさんの事をまた考えさせられました。ありがとうレミゼ!相変わらず、レミゼ大好きだわ私、、、。そして全世界が認める原作を映画化するって、どれだけプレッシャーだったことでしょう。トム・フーバー監督は、その重責と期待を裏切らずに彼らしいミュージカル映画を作ったところは素晴らしい〜!です。毎回思いますが、彼の撮り方って役者を信頼してなかったら絶対できません。とっても尊敬します。

 

ゴールデングローブで今夜助演女優賞を獲得したアン・ハサウェイのファンテーヌ。なにが凄いかと言いますと、彼女の登場シーンはわりと少ないにも関わらず、ストーリーの最後まで彼女の存在が記憶から消えないのです。大人になったコゼットが最初に登場するシーンはまるで母の生写しのようではっとしました。女優って凄い!ブラボ〜です!「I dreamed a dream/ 夢やぶれて」がやばすぎるって評判でしたが、私は岩崎宏美さんヴァージョンも大好きです。

 

クローズアップが多い今回のショット。ミュージカルは舞台全体でストーリーを語っていきますが、今回は登場人物ひとりひとりの表情から、情熱や愛、葛藤、苦悩などを読み取ってそれが全体のストーリーと繋がっていくという新しいミュージカルの撮りかただった気がします。歌でずば抜けていたのは、 エポニーヌのサマンサ・バーク。新たなスター誕生ですね。彼女も助演にノミネートされるべき素晴らしさでした。

 

そして最近ハリウッドでは数々の女性とおかまちゃん達を虜にしている、注目のエディ・レッドメインもマリウス役で出ています。ヒュー・ジャックマンも久しぶりに拝見しましたが、いい枯れかたしてきましたね〜。なるほど、この作品を皆が口を揃えてブラボーという意味がよくわかりましたが、タモリはやっぱり嫌いだろうなぁ。。。

そして大好きな「People’s song/ 民衆の歌」を久々に聞いて、今の世の中とか自分の生き方とか、思う事がたくさんありました。名作はいつの時代も普遍的な教科書です。

Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!

 

<<ストーリー>>パンを盗んだ罪で19年間投獄されていた男、ジャン・バルジャンのお話。牧師との出逢いによって真の人間へと改心したジャン・バルジャンを、仮釈放中に消えたことで執拗に追い続ける警官ジャベール。逃亡しながら、次々に出逢う運命に翻弄された1815年から1832年までを物語にしたもの。

 

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