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脚本&主演で大注目の旬な女優ゾーイ•カザンが観れる最新作「ルビー•スパークス」Ruby Sparks

2012.12.11

最近アメリカの注目映画に登場する女優達は、才能をフル活用するリミットレスな女性が目立ちます。シンガーソングライターとしても注目の「(500)日のサマー」のズーイ•デシャネル、監督&脚本に挑戦をはじめたアンジェリーナ•ジョリー、映画制作会社まで作りプロデューサー業に乗り出したニコール•キッドマンなどなど。そしてそして、今若手のリミットレス女優としてハリウッドで最も注目されているのが「ルビー•スパークス/ Ruby Sparks」の主役、ゾーイ•カザンです!

 

そのゾーイ•カザン主役の最新作「ルビー•スパークス/ Ruby Sparks」は彼女なくしては存在しなかった映画。ある小説家が作品の中で描いた女性が現実世界に登場し、二人の間でリアルな恋愛がはじまる、、というファンタジー&ラブドラマなストーリーで、「リトル•ミス•サンシャイン」のジョナサン•デイトン/ Jonathan Daytonとヴァレリー•フェリス/Valerie Faris夫婦が監督を、小説家にはポール•ダノが扮しています。今日は映画「ルビー•スパークス」生みの親、ゾーイ•カザンのスゴさをちょっとだけご紹介します!

 

彼女のスゴさ、まずは血統。ゾーイ•カザンの祖父は、映画•演劇界で知らない人はいない大演出家、エリア•カザン。エリア•カザンはヴィヴィアン•リー、マーロン•ブランド主演の映画「欲望という名の電車」やブロードウェイの名作を数えきれないほど作り上げた大演出家として知られています。また「アクターズ•スタジオ」の創設者としても有名で、アメリカ演劇の父とも言えるべき人物。そして両親は脚本家&女優という、そんな先祖を持つ生粋のサラブレッドなのであります。

 

彼女のスゴさ2つ目は、マルチな才能。「ルビー•スパークス」では主演のほか、脚本家デビューを果たしています。ギリシャ神話「ピグマリオン」からヒントを得たというストーリー。オリジナル長編を書いたうえ、自分で描いた架空の人物を、作品の中で自ら演じるというスゴ技を20代にしてさらっとやってのけている強者です。そして「空想の女性とのラブロマンス」というマジック•リアリズムにも関わらず、描写はかなり現実的。彼女の脚本は、リアルな男女が心をぶつけ合って日常を生きている瞬間の連鎖になっていて、恋愛している男女が普通に共感できる台詞が詰まっています。単にロマンティックコメディーにしたくなかったという彼女。LAで10月に行われたハミルトン主催の映画関係者に送られる「Behind the Camera Awards」でゾーイは脚本家賞も受賞しました。

 

そして彼女のスゴさ3つ目は、「演技」。世界の名門、イェールドラマスクール出身の彼女は舞台での活躍が多い事でも有名。私が舞台の彼女を拝見したのは2010年オフ•ブロードウェイ「エンジェルズ•イン•アメリカ」でのハーパー役で、夫ジョー役は「ヒーローズ」のザッカリー•クイント/Zachary Quintoでした。 まるで羽が生えた天使のような女優さん、というイメージ。細いからだで空間を自在に飛び回り、台詞に呑み込まれずにその瞬間瞬間に生きられる、数少ないスゴい天才女優だなぁと印象的だったのを覚えています。「ルビー•スパークス」でもそのリアリズム&自由さを発揮した演技が光ってます。先日もLAのある劇場の芸術監督と彼女の話をしたばかり。舞台界からも映画界からもかなり注目されている女優さんです。

 

小説家役のポール•ダノとはプライベートでも恋人同士で最近婚約したとか結婚したとか噂も聞きます。脚本執筆中も恋人同士だったせいか、恋愛の描写や親密度はかなりディープ。フィクション設定とのギャップがかなり興味深くなっています。アメリカでは今年度のショーレース、彼女の演技がどこまで評価されるかな、といったところ。今はいろんなことに好奇心があって、才能をどちらに伸ばしていくか、ゾーイ自身が旅をしている気がしてなりません。3年後にさらに女優として頭角を現して、ぐいぐいオスカー候補に入ってくること間違いなしのエリート&実力派街道まっしぐらな彼女。今この瞬間のゾーイ•カザンの演技が見れる「ルビー•スパークス」おすすめです!日本公開は2012年12月15日(土)より。

 

 

<<ストーリー>>一度は注目されたことのある若手小説家カルヴィン(ポール•ダノ)はここ数年ヒットに恵まれず悶々とした日々を過ごしている。そこで小説に自分の理想の女性(ゾーイ•カザン)を描き、彼女が自分に恋する設定にしたところ、とつぜん現実世界にその女性が飛び出してきて、夢のような恋愛ドラマがはじまったのだが、、、。かなりリアル寄りな、マジックリアリズム!最後の最後で本当の現実に気付かされ、突然切ない気持ちにさいなまれ、ほろっと、、やられます。。

 

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