念ずれば花開く!を間近で見られます。「ウルトラ植物博覧会2016 西畠清順と愉快な植物たち」に行ってきました〜@銀座 POLA MUSEUM ANNEX
「植物ってこんなところから芽が出て、こんな花を咲かせるんだ」世界中の珍しい植物を見つける天才、プラントハンター西畠清順さんの展示会「ウルトラ植物博覧会2016 西畠清順と愉快な植物たち」が現在銀座POLA MUSEUM ANNEXで開催されています。これから間違いなく植物で世界を変えていくに違いない、とてつもないオーラを持つ西畠さんが有機的に繋がってる植物達に出逢えちゃう貴重な博覧会!入場無料です。
40以上展示されている植物の中から、ブログでいくつかご紹介しちゃいます。まずはこの2つのグリーン、どんな場所から芽が出ているかと言うと、、、、
こんなのの先に芽生えた命でした!「ソフトツリーファーン/ Dicksonia anterctica」といってオーストラリアで5億年前から生息しているシダの一種だそう。
実は、この展示会プレオープニングのあとに再訪したのですが、、、
展示中にわずか5日でこんなに成長してた〜!オーストラリアからやって来て、銀座でも成長を続けています。
ここに展示された珍しい植物達は、私の中の植物データでは到底計り知れない形、色、サイズだらけ。いろんな形の命と生き方があることに改めて気付かされます。
毒を持っているから人が育てないという植物も登場。そして、それゆえにこの植物からは無農薬の蜂蜜が採れるらしい。モロッコ生息の大正キリンです。この植物から採れる無農薬蜂蜜は超貴重。
白い棘があってサボテンみたいですが、多肉植物。ちなみに、昭和キリンという植物もあるそうですが平成キリンはないそうです。毒と無農薬食材が同じ植物から生まれるという神秘。。。。
幹がうねうねと絡み付いた「ガジュマル/ Fiscus microcarpa」は、”絞め殺しの木”と呼ばれ、岩や樹木に落ちても発芽し繁殖する生命力の塊だそう。
でも、風水では「幸せを運ぶ木」として重宝されてる。ふたつの顔を持つガジュマル。植物の多面性を一気に教えてくれる博覧会です。
以前、西畠さんをインタビューしたときのこと。
Q. 植物と人間は似ていますか?
A. 似てますね。どの視点で見るかによると思いますけど、個人的な意見ですが、植物を見る時と人間を見る時ってちょっと似ています。植物ならみんな好きってわけじゃないんですよ。
Q.どういう点が似ているのですか?
A. 人間と同じで好きな人もいれば、嫌いな人もいて、気が合わない人もいるし、自分に関係ない人も関係ある人もい たり。その瞬間ご縁があっても、後にはなくなる人もいれば、その瞬間からずっと続く人もいるし、色々じゃないですか。植物も同じで、海外に行ったら色んな 人間に出会えるように、色んな植物に出会える。そして、見た目から入ります。パッと見た時に好きか嫌いかとか、その花が美しいかとか、興味ないかなんてい うのは、どうか悩まなくても自分の中で既にあるものだと思うんです。見た瞬間に興味のない植物も圧倒的に多いし、でもパッと見た時に目が合って、見た目も 好きで、そうなると自然とその植物と何が出来るかなーとか、欲しいなとか、近づきたいなとか、もっと知りたいなとか、思うんです。で、知ったら知ったで、 こんな特性があったんやとか、より好きになっていくかもしれないし、気難しすぎてもう無理やとか、あるんですよ、本当に。人間も同じでしょ?見た目が好き で付き合ってみたら、こんな面があると思ってなかったとか、ドン引きする瞬間がある。もしくは、はめられてしまったとか、そういうの絶対あるんですよ、人 間でも植物でも。そういう意味ではほとんど全く一緒ですね。
Q. 植物から学んだことで、今の人間関係に活かせていることはありますか?
A. 人間関係で活かすというよりは、要は人生一回きりだということです。花は一回きりの命を一生懸命生きている。 それを見ることで、俺もこの人とこうやってご縁が出来たことは一回しかないから大切にしようとか、逆に一回しかないのに無駄だからもう絶対会いたくないと か、そういう決断に繋がっているような気はします。
とお話してくださいました。
もっともっと深いお話の続きは、ハイフライヤーズをご覧下さいませ→http://www.highflyers.nu/hf/seijunnishihata3/#startcontents
樹齢推定200年のバオバブ。信仰の対象となってきた神聖なる木。アフリカがルーツ。
今回の展示の植物の器は陶芸家の内田鋼一さん、空間デザインはSIMPLICITY代表のデザイナー緒方慎一郎さんによるものです。第一線で活躍する3人の化学反応も見どころのひとつ。
そして、とっても印象的だったのが、コウモリランの展示に飾ってあった説明書き。
”代々木ヴィレッジの庭が出来たとき、屋外に吊るした巨大コウモリランを見た中くらいに植物に詳しい人たちは皆、「これは冬の寒さで枯れてしまうよ」と言った。5年経った今も絶好調のコウモリランを観て、今ではその人達は恥をかいているわけであるが、いずれにせよ、このコウモリランは、「植物の性質はインターネットの情報範囲だけでは判断していけない」ということをさりげなく教えてくれる”
面白いですねぇ。命なんて、人生なんてどうなるかわからないです。インターネットって、グローバル化に貢献してるけど、一方ですごく狭い世界に向かっている気がしていた最近の個人的憂いと合致したメッセージでした。
そしてハイフライヤーズのインタビューをまたまた思い出したので西畠さんのコトバ、載せておきます。
Q. 日本の子供の教育について、こうしたらいいのにと思う事はありますか?
A. 何でも検索出来る時代になったから、そこで満たされて、頭でっかちの子が増えてきてると思うんですよ。行動する前にまず調べるのって確かに大切なことなんですけど、人間として自分の足で歩くことも大切ではないかと思います。生け花には、“足で活ける”という言葉 があります。花はファックス一枚送れば花屋さんから綺麗な花が届くのですが、昔の華道家は自ら山を歩いて学んで活けていたんです。現地に行く人とそうでな い人とは全然違うと思うんですよ。だから自分の足で歩いて、行動するってことが大切で、子供達には頭でっかちのデジタルとか、ものすごい色んなテクノロジーが発展していく時代だからこそ、逆にもっと有機的になってほしいと思います。そして子供達が良くなろうと思ったら、まず大人達が良くならいといけない と思う。だからイベントは毎回、子供達に教えるふりして大人に伝えたいっていう感じになってしまいます。
まぁまぁ、とにもかくにも、難しいことを考えずとも、今まで見たことない植物を見て、面白かったり、素敵だったり、哀しかったり、気持ち悪かったり、いろんな感性がわき上がってきたら素晴らしいなぁと思います!
ウルトラ博覧会プレオープニングのパーティで西畠さんとパチリ↓↓
展示会の空間デザイナー、緒方さんの手掛けたポーラビル2階のヒガシヤギンザでの素敵パーティでした。一番左はソニーデジタルエンターテイメントの社長福田さん。真ん中が西畠さん、その右はフォトグラファーの田中淳子さん、一番右はスタッフのまりこさん。
ちなみに、西畠さんセレクトの植物x内田さんの器の作品、販売してます!もう残り僅かだと思いますが。
初日にこれらは完売してしまった模様。また新しいのが出ているといいですが。。。
西畠清順さんからのメッセージ↓
フラッシュなしの写真撮影オッケーのアート展。最近の世界のトレンド。
ウルトラ植物博覧会2016 西畠清順と愉快な植物たち
2016年8月4日から9月25日まで 会期中無休
11時から20時(入場は19時半まで) 入場無料
ポーラミュージアムアネックス
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
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