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カリスマコーヒー職人の行き着いた先は? Handsome Coffee Roasters

2012.10.15

数年前、コーヒー業界に革命をもたらしたシカゴ発のドリップコーヒー専門店「Intelligentsia Coffee/ インテリジェンシアコーヒー」のベニス店のオープニングからずーっとコーヒーを入れ続けていた二人。現在はダウンタウン、アートディストリクトの倉庫街の一角にオープンした「Handsome Coffee Roaster/ ハンサムコーヒーロースター」の立ち上げメンバーとしてフル稼働で大活躍中です。カリスマコーヒー職人たちの新たな挑戦とは?(この記事は2012年10月のものですが貴重なアーカイブとして遺しておきます。Handsome Coffeeはすでに閉店し、この場所はBlue Bottle Coffeeになっています。名実共に幻のコーヒーショップとなってしまいました、)

ロースターとしてスタートしたハンサムコーヒーの豆は、西海岸のドリップコーヒー専門店を中心に2年ほど前から購入できました。ハリウッドのTiagoでこのコーヒー豆を最初に買ったとき、「まろやかで優しい〜!」と感動。ハンサムコーヒーの豆はレベルが高く、その評判は一気に広まり、今ではアメリカ全土のカフェやレストランに広がっています。

豆本来の味を楽しんでほしいという気持ちから、基本的にここのメニューはドリップコーヒーとエスプレッソのみ。しかし頼めばなんでも作ってくれます。店内はとっても明るく、入った瞬間にかなりいいオーラが充満していたのが印象的でした。働いている人たちのエネルギーのいい流れをとても強く感じるお店。また隣のロースター工房はガラス張りで見渡せるようになっています。

あれ?一瞬目にとまったドリップマシーンを見てびっくり。実はここ、インテリジェンシアのスタッフが作ったお店でありながら、ハンドドリップじゃないのです。これには絶対に理由がある!と思い、カリスマ職人ナイスリーくんに聞いてみると、、、

「ハンドドリップはコーヒーを入れる人によって味に差が出てしまうんだよ。だから味が安定しない。常に確実に美味しいコーヒーを出せるお店にするには、ミルしたてのコーヒー豆を使って落として、その後はコーヒーの保温時間と温度を常に正確に計って新しいコーヒーを提供して行くことがベストだというところに行き着いたんだ。そのために保温マシンは小さい物を常に4台稼動させているんだよ。」

伝説のカリスマバリスタたちの言葉にかなり衝撃をうけた私。ハンドドリップブームが続いていた西海岸の中心で今度はカリスマハンドドリッパー達による、「アンチ・ハンドドリップ」のムーブメントが始まった瞬間を目の当たりにした気がしました。ここにきて、再びコーヒーの「機械式VSハンドドリップ式」論議がわき起こる可能性大です!今後のカフェ形態に影響が出てきそうです。コーヒーフリークの私としてはドキドキしちゃいます。

ハンドドリップ式から再び機械ドリップ式を選んだ彼らのお店は現在LAのダウンタウンにのみオープンしています。どれだけ美味しいコーヒーを手に入れる事ができますか、是非おすすめです。ハンサムコーヒーの豆をハンドドリップで飲みたかったのですが、機械ドリップにしてはかなり美味しいコーヒーでした。場所もユニーク。

Handsome Coffee Head Quarter

582 Mateo Street, Los Angeles, CA, 90013

Mon-Fri: 7am to 6pm
Sat-Sun: 8am to 6pm
(213) 621-4194

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